第21回全国研究【宮城】大会報告

 

2022年度 第21回 全国研究【宮城】大会概要

日程2022年 6月25日(土)~ 26日(日)
開催方法Zoom等を用いたオンライン開催
開催校石巻専修大学
テーマ東日本大震災からの復興と地域産業の課題
参加費無料

 

≪大会タイムテーブル≫   

<6月 25日(土)>

8 :30 ~ 9 :20理事会1(第10期第5回理事会)
9 :30 ~ 12:00分科会(➊政治行政、➋イノベーションと話し合い、➌スポーツによるまちづくり、➍医療・介護、➎東北支部、❻近畿支部)
10:00 ~ 12:00個別報告(①都市・交通、②医療・福祉、③地域活性化)
11:00 ~ 11:30評議会
12:15 ~ 12:45総会1
12:50 ~ 13:30理事会2(第11期第1回理事会)
14:00 ~ 17:15シンポジウム 「東日本大震災からの復興と地域産業の課題」
17:30 ~ 18:00総会2
18:00 ~ 18:15表彰式

<6月 26日(日)>

9 :30 ~ 12:00分科会(➐都市、❽地域福祉計画、❾環境政策、❿中山間地域政策)
10:00 ~ 12:00個別報告(④行政、⑤地域産業、⑥教育・人材、⑦産業・観光)

 

≪シンポジウム≫  6月 25日(土) 14:00~17:15

東日本大震災からの復興と地域産業の課題

 

≪分科会タイムテーブル≫  25日(土)・26日(日) 9:30~12:00

6月25日(土)➊政治行政 ➋イノベーションと話し合い ➌スポーツによるまちづくり
➍医療・介護 ➎東北支部企画 ❻近畿支部企画
6月26日(日)➐都市 ❽地域福祉計画 ❾環境政策 ❿中山間地域政策

 

≪個別報告タイムテーブル≫  25日(土)・26日(日) 10:00~12:00

6月25日(土)①都市・交通 ②医療・福祉 ③地域活性化
6月26日(日)④行政 ⑤地域産業 ⑥教育・人材 ⑦産業・観光

 

≪学生ポスターセッション≫   

学生ポスターセッション一覧(個人部門 7件・グループ部門 6件)

 

≪ 表 彰 式 ≫ 

◎2022年度学術賞

優秀論文賞
宮澤 星織 会員
(学習院大学 PD共同研究員、現職:学習院大学 理学部生命分子科学研究所(客員研究員))

奨励賞
楠山 大暁 会員
(青森中央学院大学 准教授、青森公立大学大学院 博士後期課程)

 

 

◎学生ポスターセッション

会長賞(ポスターセッション 個人部門)
松川 雅美(島根県立大学)

会長賞(ポスターセッション グループ部門)
千田涼未・門間由芽奈(宮城学院女子大学)

審査員特別賞(ポスターセッション 個人部門)
濱元 貴子 (宮崎大学大学院)

 

 

シンポジウム
日 時: 2022年6月25日(土)14:00~17:15
テーマ: 東日本大震災からの復興と地域産業の課題

開催趣旨

東日本大震災から11年の歳月が経過しようとしている。震災復興の過程において、各被災地では地域住民や被災企業、行政などの関係者に加え、多くのNPOやボランティアが復旧作業を進めるとともに、復興に向けた取り組みに尽力してきた。その甲斐もあって、甚大な被害を受けた被災地では新しい地域の姿が見えてきた。しかし、昨今の被災地の現状に鑑みると、復旧は進んでも「真の復興」は進んでいないと言わざるを得ない。
1995年の阪神淡路大震災の際にも見られたが、震災後、産業の復興が遅延すると、地域の産業が衰退していく可能性が否定できない。とくに、労働集約型産業を主要産業に位置づけている場合は、人口の流出につながることは否めない事実である。石巻市の場合、基幹産業である水産業は、生産機能を喪失したことや水揚げ量の減少といった自然環境の変化も関係し、被災企業は苦しい状況が続いている。
東日本大震災後、被災後の産業の持続性をはかるためにBCP(事業継続計画)を策定する必要性が叫ばれているが、過去に生じた震災の経験は今後想定されている自然災害に備えるために、十分に生かされなくてはならないことは明らかである。
今回のシンポジウムでは、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の企業経営者ならびに行政関係者を招聘し、震災後の地方都市の持続性を高めるために求められる産業復興策のあり方に議論する。そして、震災復興における政府・行政に求められる役割や民間団体がなすべき対応などについて討論する。

 

14:00~14:10 開 会

 

14:10~15:00 基調講演

 

東日本大震災後の取り組みとその課題

  • 須能 邦雄(石巻市水産振興協議会会長)

≪プロフィール≫
東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた多くの漁業業者は事業の再生を向けて尽力してきたが、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故による風評被害もあって販路が縮小・喪失された。その結果、漁業・漁村の活力が失われつつある。石巻市水産振興協議会では須野会長を中心に、漁業の再開のための対策や後継者の確保・育成を図り、漁村地域の活性化させるための方策について模索している。2021年より現職。石巻フードツーリズム研究会会長も務める。

 

15:00~15:15 休 憩

 

15:15~16:45 パネルディスカッション

 

  • 須能 邦雄(石巻市水産振興協議会会長)

≪プロフィール:前掲≫

 

  • 後藤 宗徳(一般社団法人石巻観光協会会長)

≪プロフィール≫
全国的に知られる石巻の水産業とどれだけ深く結びつけていけるかは、観光戦略の柱である。そのため、漁業・農業体験の充実のほか、養殖のオーナー制度、ビジターセンターのようなハード面の整備、あるいは雄勝における硯のような地域資源の体験プログラムなど、地元住民と共につくりあげるコンテンツ開発に取り組んでいる。2006年より現職。また、2017年より一般社団法人石巻圏観光推進機構代表理事も務める。

 

  • 平塚 隆一郎(山徳平塚水産株式会社代表取締役社長)

≪プロフィール≫
石巻市出身。1982年(株)シジシージャパンで勤務した後、1987年山徳平塚水産(株)に入社。2008年より現職。2011年に発生した東日本大震災を克服するため、石巻水産復興会議・将来構想ワーキンググループを立ち上げ、石巻市の基盤産業である水産加工業の復興に取り組む。2012年からは石巻専修大学共創研究センター特別研究員として同大学と共同で三陸産業再生ネットワークを設立している。

 

  • 中村 恒雄(石巻市産業部部長)

≪プロフィール≫
東日本大震災によって甚大な被害を被った多くの被災者はもちろんのこと、デフレ経済下で厳しい経営を強いられてきた中小企業とその従業員のため、一刻も早く復興を成し遂げるために取り組んでいる。1989年石巻市入職。産業部観光課長、産業部産業推進課長を経て、2022年より現職。

 

コーディネーター

  • 宮原 育子(宮城学院女子大学現代ビジネス学部教授)

≪プロフィール≫
東京都出身。旅行会社で勤務した後、東京大学大学院博士課程修了。博士(理学)、1997年に宮城大学事業構想学部に着任。同大教授を経て、2016年より現職。観光学を専門とし、被災地における観光事業やジオパークに関する研究活動に従事している。2017年に宮城大学名誉教授、2022年に宮城学院女子大学名誉教授に就任。現在、東北電力株式会社外取締役監査等委員を務める。

 

16:45~17:00 フロアからの質疑応答

 

17:00~17:15 まとめ・閉会挨拶

 

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