地域課題を学生が考える ~東海支部学生政策コンペのご報告~

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今井 良幸 (中京大学)

2019年12月21日(土)に中京大学にて、東海支部主催での学生政策コンペを初めて開催しました。これまで東海支部では支部の活動として、テーマを設定したシンポジウムや個別の研究報告を行ってきましたが、地域政策の実務と研究の新しい統合を目指すために、学部学生を対象とした学生政策コンペを行いました。当日は8グループの報告がありましたが、3名の方に審査員をお願いし、最優秀賞1グループ、優秀賞2グループを表彰しました。

報告の募集は、「地域政策や地域づくりに関する内容」としたところ、地域実践活動、およびそこから得られた学びの報告、現地調査や様々なデータを基に政策提案をするもの、対象とする地域も大学近隣の地域から遠く離れた地域に関するものなど、多様な報告がありました。

また、それに対して、審査委員の方から質疑をいただきましたが、準備不足の項目についての質問や指摘が行われることもあり、学生は四苦八苦しながら、何とか回答しようとする努力が見られました。

私が大学生の頃を振り返ってみると、私の所属するゼミでは輪読中心の活動だったこともあり、このようなプレゼンを行う機会はありませんでした。また、政策系の学部もまだ数えるほどで、大学生が地域の政策を考えることは稀なことだったかと思います。近年、大学もPBL(Problem based Learning)の高まりの中で、地域との連携、産官学の連携が求められており、これまで以上に大学の学びの中で地域の課題を考える機会が増加してきているように思われます。

大学の学びの質的な変化が求められる中で、今後、益々このような機会の充実が求められることになると思われますが、私自身も学生とともに地域政策を考える必要性を再認識する貴重な機会となりました。

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