第17回全国研究【岡山】大会報告

第17回全国研究【岡山】大会概要

開 催 日 2018年7月21日(土)~22日(日)
会   場 岡山大学(〒700-8530 岡山市北区津島中1丁目1番1号)
大会テーマ 地域政策における地方紙の視野

≪分科会タイムテーブル≫
分科会タイムテーブル(1日目)  分科会タイムテーブル(2日目)

≪個別報告タイムテーブル≫
個別報告⓵(1日目)  個別報告⓶(1日目・2日目)  個別報告⓷(2日目)

≪学生ポスターセッション≫
学生ポスターセッション一覧  学生ポスターセッション募集要項

 

シンポジウム・総会

 

 

 

 

 

 

分科会・個別報告

 

 

 

学生ポスターセッション

◎会長賞(個人部門)
松島 恭範 氏 (東洋大学大学院)
「大分一村一品運動の発展途上国への展開に関する研究 -ケニアの事例を中心として

◎会長賞(グループ部門)
伊藤諒 氏・星野遼太 氏・原拓海 氏・福田捷樹 氏(日本大学)
「学生ファシリテーターによる公共交通改善を目指した住民ワークショップの取り組み -千葉県君津市小糸・清和地区の取り組み-

 

  

  

  

 

懇親会

  

  

 

 

シンポジウム
日 時: 2018年7月21日(土)13:40~17:40(予定)
場 所: 岡山大学 津島キャンパス 五十周年記念館
テーマ: 地域政策における地方紙の視野

 

座長挨拶・解題 13:40~14:00

小松 泰信 氏 (岡山大学大学院 環境生命科学研究科 教授)

 

報 告 14:00~15:30

第一報告

  • 大森 雅夫 氏 (岡山市長)
    「地方自治体の政策立案・遂行と地方紙への期待と課題(案)」

第二報告

  • 荒木 紀貴 氏 (中国新聞 報道次長)
    「地域政策の立案・遂行と地方紙の使命(案)」

第三報告

  • 石井 勇人 氏 (共同通信 編集委員兼論説委員)
    「地域政策における地方紙の役割 -全国メディアとの比較を通じて(案)」

 

休憩および質問・意見シート回収 15:30~15:50

 

コメント 15:50~16:20

コメント1

  • 岡山 一郎 氏 (山陽新聞 編集委員室長)

コメント2

  • 松井 圭三 氏 (中国短期大学 保育学科 教授)

 

会場との意見セッション 16:20~17:30

  • 会場との意見セッション
  • 座長とりまとめ

 

シンポジウム趣旨

本学会のシンポジウムにおいては、観光(インバウンド・国際化)や少子高齢化・人口減少、市町村合併、産官学の連携、大学の地域貢献、東日本大震災等のさまざまなテーマに対して地域政策の視点でアプローチし、議論を積み重ねてきた。その中で、地方自治体の地域政策や地域の諸団体の活動に対する綿密または密着して取材を行い、地域住民に情報を発信していく地方都市に拠点を置く新聞(以下、地方紙と呼ぶ)を取り上げてきたことは無かった。

しかし、地域住民と密接に接触し、ともすれば地域住民の目線で情報を収集・発信していく地方紙は、地方自治体の政策や地方諸団体の取組み・活動に対する評価や検証を行う上で重要な視点であると考えらえる。また、いわゆる、全国・海外と広く情報を収集し、全国(場合によっては海外にも)に発信していく全国紙と地方紙では、全国を対象に実施する様々な国の政策についても、その評価は異なると考えられる。

その一つの典型例と言えるのが、近年締結が進む諸外国との経済協定分野での対応であろう。一般的に、全国紙では経済協定に対して高い評価や政策の推進を求める意見が発信される傾向が高いが、地方紙では異なる傾向を見ることができる。地方紙では、経済協定に対する地域の農業者や事業者等の様々な事情・不安を汲み上げ、経済協定への慎重な姿勢の必要性を発信している。経済協定等による経済の国際化は、国が推進する典型的な政策であり、その影響は全国に及ぶことは間違いない。しかし、その影響を及ぼす範囲は、産業単位よりも地域単位で考えていく必要性を地方紙と全国紙での評価の差から読み取ることはできないだろうか。そして、地域に及ぼす影響への危惧や地域への対策の必要性の訴えを収集・発信する重要な機関の一つとして、地方紙の役割や存在意義があると考えられる。

国の進める政策が地域の実態に適合せず、地域での独自対応の施策や地域が自発的に政策を打ち出すことの必要性は、今までの日本地域政策学会で何度も指摘されてきた。その指摘は、地域住民の代表である地方自治体の首長や地域づくり活動の実践者、地域政策の研究者等の報告・議論を通じて行われてきた。

そして、国の政策と地方の現場との齟齬、または地域政策や地域で実践される地域づくり活動-さらに言えば、これら施策・諸活動における国の役割-について議論や提言がなされてきた。そこで、本シンポジウムでは、これらの一連の地域政策や地域づくり活動等の取組みに対して、地方紙はどのように評価し、または報じてきたのか。そして、地方紙から見た、地域政策の必要性と在り方について議論を行いたい。また、地域政策における地方紙の役割についても併せて議論を行う。

シンポジウム報告者では、地方紙から政策・施策の批評を受け、一方で地方紙のユーザーでもあり、地域内の合意形成や意見交換等のある種の連携・緊張関係にある地方自治体の首長として、岡山市長の大森雅夫氏に地域政策・行政における地方紙の重要性について報告していただく。また、中国新聞からは、中国新聞の現状と国・又は地方自治体で進められてきた「地域政策」をどのような点から評価し、又は報道してきたか荒木紀貴氏に報告してもらう。また、全国紙又は東京都拠点とする大手メディアとして、共同通信社の石井勇人氏から全国メディアから見た地方紙の役割や位置づけ、そして全国紙や大手メディアは地域政策をどのように取り上げてきたか報告していただく。コメントでは、地元の山陽新聞の岡山一郎氏から自社の取り組みを踏まえてコメントをいただき、地域政策中国短期大学の松井圭三氏からは、地域福祉政策や学生教育における地方紙の役割や機能の視点からコメントをいただく。

 

総括:小松泰信(岡山大学)
企画:小松泰信(岡山大学)・大仲克俊(岡山大学)

 

投稿日:

Copyright© 日本地域政策学会 , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.